末期のがん患者様の受け入れ先

役立つ福祉の話

医療は日々進歩を遂げておりますが、それでも癌を罹患した方は年々増加傾向にあります。
現在も日本人の死因の第1位となっております。
主な治療方法としましては手術で癌に侵された部分を取り除く「外科療法」、抗がん剤を使用する「化学療法」、放射線を当てて再発防止をする「放射線療法」等があります。しかし中には痛みや副作用に悩まされるのを嫌い、これ以上の治療を望まないと言う方もいらっしゃると思います。

今回はそのような方々がお過ごし頂ける場を紹介していきたいと思います。

療養型病院
入院中は投薬により痛みの緩和が施されます。
入院期間は一般的に3ヶ月から6ヶ月程となっておりますが、中には終身で対応可能な病院もございます。
受け入れの際は急変された時に挿管等の救急病院で行われる処置をご本人様・ご家族様が望まないという条件が提示されます。
  ご本人への癌の告知は必要とされません。

緩和ケア病棟
療養型病院と同様に痛みの緩和が施されます。
入院期間は終身となっています。
こちらも受け入れの際は療養型病院同様、急変時の処置をご本人様・ご家族様が望まないという事が条件になります。
  療養型との大きな違いはご本人への病名告知が必要となります。

在宅ホスピス
入院する事ばかりが癌患者様の居場所ではありません。
住み慣れたご自宅で最期を迎えたい方もいらっしゃると思います。

 今では「在宅ホスピス」という事で訪問診療や訪問看護で医療面でのサポートを受ける事が可能となっております。
※介護保険制度では「癌末期」の診断名が付いていれば、40歳からでもサービスを
受ける事が可能となっております。介護サービスや福祉用具貸与での在宅対応や施設
入所をご検討の際は、早目に近隣の包括支援センターで申請される事をお勧め致します。
 地域連携室では、患者さまやご家族様が、不安や悩みなどなく安心して
療養生活をお過ごしいただけるよう、ソーシャルワーカーが、生活上の様々な
医療相談をお受けしております。

些細なことでも構いません、心配事やわからないことがありましたら
地域連携室のソーシャルワーカーにご相談ください。

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