骨密度(骨塩定量)

放射線のお話

骨密度とは

その文字通り骨の密度のことです。骨は日々吸収と形成を繰り返しており、そのバランスで骨が強くなったり弱くなったりします。形成より吸収が多くなれば骨密度が低下します。それが進むと骨がスカスカになり、骨粗しょう症といわれる状態になります。多くの方がご存じのとおり、骨折しやすい状態です。骨密度は環境によっても変化しますし、年齢や性別によっても差が生まれます。

骨密度低下の原因

  • 老化や運動量の低下
  • 閉経によるエストロゲン分泌量の低下
  • カルシウム等のミネラル、ビタミンDの不足
  • ステロイドの長期投与

その他にもさまざまなものがあげられ、多岐にわたります。

骨密度検査

定期的に骨密度検査を受けることで、密度の経時的な変化を把握することができます。骨密度低下の早期発見、骨折リスク度合いの把握や注意喚起、投薬治療の効果判定などに用いられます。通常4カ月~6ヵ月に1回のペースで検査を行います。

検査の種類

検査には主にエックス線を用います。超音波で測定する装置もあります。測定部位には『腰椎』、『大腿骨(股関節あたり)』、『橈骨(手首あたり)』、『中手骨(手の甲あたり)』、『踵骨(かかと)』が選ばれます。当院では橈骨(手首あたり)を用いて測定しています。より骨密度の低いであろう非利き腕を測定することによって、骨折リスクを把握しています。非利き腕に骨折歴、手術歴がある場合、利き腕で測定することもあります。測定時間は2分くらいです。
詳しくは整形外科にご相談ください。

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