福祉版DMAT

役立つ福祉の話

大規模災害が発生した際、その現場で専門的な訓練を受けた医師・看護師等が活動する医療チームのDMAT(Disaster Medical Assistance Team)はよく知られています。
これは阪神淡路大震災での初期の医療体制が不十分であった為に救えたであろう500名の尊い命が失われ、その教訓を下に2005年の4月に発足されました。
あまり知られてはおりませんが「福祉版DMAT」も存在します。

○DCAT(Disaster Care Assistance Team)
 災害が発生した直後に介護スタッフがリストバス等で被災地に訪れて、避難所や使用  可能な施設で中期から長期にわたって介護を行います。
世界中でこの活動は行われていますが、最も積極的なのはオーストラリアとなっています。日本でも岩手県で創設が積極的に検討されています。

○DPAT(Disaster Psychiatric Assistance Team)
 精神科の医師、看護師、事務職員等にて構成されています。被災地において車で移動する事が前提となるため少人数での体制となり、1チームの活動は1週間が目安となります。
現地では避難所や在宅生活を送る精神障害者への対応の他にも、被災によって生じる 一般市民のストレスへの対応も行っています。

厚生労働省は如何なる時でもDPATの活動が円滑に行われるように「災害時こころの 情報支援センター」を設置し、準備を整えております。

福祉とは少し離れてしまいますが以下のような支援チームも存在します。

○JDA−DAT(Japan Dietetic Association−Disaster Assistance Team)
 被災地において速やかに緊急栄養補給物資の支援を行う日本栄養士会・管理栄養士に よる専門的技術をもつ支援チームです。
 今後は、都道府県を拠点としたネットワークを拡大し被災地のニーズに合わせた形で チームの派遣等の調整が行われます。
地域連携室では、患者様やご家族様が、不安や悩みなどなく安心して
療養生活をお過ごしいただけるよう、ソーシャルワーカーが、生活上の様々な
医療相談をお受けしております。

些細なことでも構いません、心配事やわからないことがありましたら
地域連携室のソーシャルワーカーにご相談ください。

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