ワクチンについて ~前回からの続き~

お薬の話

前回、新型コロナワクチンについて お話しましたが、新たな動きとして、新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)が一部スタートしました。対象は以下を満たす全員の方です。

  • 2回目の接種完了した日から8か月(場合によっては6か月)以上経過した方
  • 18歳以上の方
  • 日本国内で初回接種(1回目、2回目接種)又は初回接種に相当する接種が完了している方

特に接種をお勧めする方は以下の方です。

  • 高齢者、基礎疾患を有する方などの「重症化リスクが高い方」
  • 重症化リスクが高い方の関係者・介助者(介護従事者など)などの「重症化リスクが高い方との接触が多い方」
  • 医療従事者などの「職業上の理由などによりウイルス曝露リスクの高い方」

*新型コロナワクチンに関しては日々情報が更新されますので、最新の情報をご確認ください。

ここまで新型コロナワクチンを中心にお話しましたが、他にはどんなワクチンがあるのでしょうか?
毎年冬に向けて接種が始まる季節性インフルエンザワクチン は有名ですね。他にも感染症を予防するために様々なワクチンの種類がありますが、2020年10月より異なる種類のワクチンを接種する際の接種間隔のルールの変更がありました。

2020年9月末までは、不活化ワクチンの接種後6日以上、生ワクチンの接種後27日以上の間隔をおかなければ、次のワクチンを受けることが出来ないルールでした。
2020年10月からは、『注射生ワクチンから次の注射生ワクチンの接種を27日以上の間隔をあけること』と『同じ種類のワクチンの接種を複数回受ける場合はワクチンごとに決められた間隔を守ること』を守れば、前のワクチン接種からの間隔にかかわらず、異なるワクチンの接種を受けることが出来るようになりました。
ワクチン接種をされる際にはご注意ください。詳しくは下記をご参照ください。

厚生労働省HPより一部改変

※ワクチンの種類について
注射生ワクチン:麻しん風しん混合ワクチン・水痘ワクチン・BCGワクチン・おたふくかぜワクチン など
経口生ワクチン:ロタウイルスワクチン など
不活性ワクチン:ヒプワクチン・小児用肺炎球菌ワクチン・B型肝炎ワクチン・4種混合ワクチン・日本脳炎ワクチン・季節性インフルエンザワクチン など

ちなみに、新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは、同時に接種できません。新型コロナワクチンとその他のワクチンは互いに、片方のワクチンを受けてから2週間後に接種できます。なお、創傷時の破傷風トキソイド等、緊急性を有するものに関しては、例外として2週間を空けずに接種することが可能です。

当院でも、麻しん風しん混合ワクチン(予約制)や肺炎球菌ワクチン(高齢者対象)、季節性インフルエンザワクチン(例年10月頃から在庫数量終了まで)の接種を行っておりますので、ご希望の方はご相談ください。

2022年1月 薬剤科

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