INTERVIEWS

ママさん&主任 Tさん

MY MESSAGE 今の時代だからこその看護を、スタッフとともに実践していきたい

母として看護師として、お互いの協力の下で成り立つ職場

看護師歴は25年、当院に入職17年になります。結婚、妊娠、出産と大きなライフイベントをすべて当院の在職中に経験しました。産休・育休は2回取得し、現在は2児の母親として家事育児と両立させながら、主任として病棟業務を行っています。
当院には多くのママさん看護師がおり、同じように長く働いている方が多いです。産休後も復帰しやすい職場なのだと思います。戻る場所が用意されているだけではなく、復帰した後の理解があるのです。現実問題としてママさん看護師に必要なのは、時短勤務や子どもの急病・保育園などからの呼び出しに対する協力体制です。当院には親の役割を損なうことなく仕事も頑張れる環境があります。基本的には働く本人の希望に沿った勤務体制を取ることができますし、時短勤務においては子どもさんが中学生でも可能です。私自身も子どもの学校行事などの場合には他のスタッフに協力してもらっている立場でもあります。

主任として職場を見渡すと

主任になってからは、全体を見渡してスタッフそれぞれの業務の進み具合などを把握する必要がでてきました。また経営面から考えなくてはならないこともあり、場合によっては業務が増えることをスタッフに説明するのも私の役割の一つです。結果として病院の収益増から待遇面で反映されればいいなと思っていますが、すぐに目に見えない分、なかなかモチベーションにつながりにくいので難しさを感じることもあります。
師長との関係は、意思疎通はよくできていますし、とても信頼していますので、和気藹々としっかり仕事をすることができています。とはいえ、看護師は命を預かる仕事ですから、楽しいだけではいけない部分もあると気を引き締めることもあります。
ただ、私が新人の頃はとにかく厳しく教育される時代。ピリピリしている中ではいい仕事ができないという思いから、明るくコミュニケーションの取りやすい職場づくりを心がけています。昔とは異なる学校教育を受けて看護師となった若い世代には、「今」の看護についていろいろ意見や考えを言ってほしいと思っています。

向上心を持って学んでいける場にしたい

ここ数年、患者さんもご家族も高齢で認知症がある、あるいは骨折で入院かつ認知機能低下があるなど、看護師として対応すべき範囲が広がる一方で、単一の疾患ではないためスムーズにいかないケースも増えてきています。こうした状況ですので、スタッフには今以上に向上心をもって知識を習得して欲しいと思っています。以前は全体で勉強会や講演会などを行っていたのですが、コロナ禍で中止が続き、どうしても個人的になってしまっているところを何とかしたいと考えています。 知識の積み上げについては私個人的にも目標としています。本腰を入れて勉強し、根拠をきちんと説明しながらよい指導ができるようにしていきたいです。